葬儀に参列する際に故人に供える香典ですが、相場はいくらで、どのタイミングで渡すのが正解なのでしょうか。今回は斎場で香典を渡すときのマナーをご紹介します。
お金に関するマナー
香典には決められた金額がなく、相場から大体このくらいという目安の金額しか定まっていません。また、故人との関係性や自身の年齢によっても相場が変わるため、あくまで目安として参考にしてください。
親や近しい親族などの場合の相場
20代:10,000円~30,000円
30代:10,000円~50,000円
40代以降:30,000円~100,000円
職場の方の身内や友人などの場合の相場
20代:3,000円~10,000円
30代:5,000円~10,000円
40代以降:5,000円~20,000円
※相場以上の金額を入れることは、遺族が香典返しで悩んでしまうことからおすすめしません。
お札の入れ方
香典で渡すお札は新札以外を使用しましょう。
新札は、あらかじめ準備していたかのような印象を与えてしまうため、避けたほうが良いとされています。手持ちが新札しかない場合は、必ず折り目を付けてから香典袋に入れましょう。
また、香典袋に入れる際は、お札の表(顔の書いてあるほう)が香典袋の裏側に来るように入れるのがマナーとされています。
香典を渡すタイミング
斎場で香典を渡すタイミングは、基本的に受付のときです。
斎場に着いたらまず受付を探して並び、自分の番が来たら一礼して香典を渡します。
この際、受け取る側から見て香典袋が正面を向くように、両手で渡すことに注意しましょう。
(受付の人から御霊前の文字が読めるようにする。)
受付がない場合は、喪主や遺族に挨拶する際に、タイミングを見計らって直接手渡しします。ただし、遺族が事前に香典辞退の意向を示している場合は、遺族の負担になってしまうため無理に渡すことは控えましょう。
また、香典袋は袱紗(ふくさ)に入れて持参するのが一般的です。
香典を渡す際は、袱紗(ふくさ)から出してお悔やみの言葉を添えましょう。
袱紗(ふくさ)は香典袋の角が折れないようにするだけでなく、香典袋自体を汚さない、水引を崩れにくくする、という役割があります。
まとめ
葬儀の際に故人に供える香典ですが、さまざまなマナーがあり、遺族の宗派によってもマナーが変わることがあります。知っておかないと失礼にあたるため、もしもの際はしっかりと調べて渡す必要があることを覚えておきましょう。