家族や親戚が亡くなった場合、遺族は葬儀に向けてさまざまな手続きを行なわなければなりません。その負担を少しでも軽減するため、生前に斎場や葬儀社を予約しておこうと考える人が増えています。そこで、今回は斎場や葬儀社を生前に予約することのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
生前予約すれば事前に備えておくことができる!
まず挙げられるのは、経済的なメリットです。生前に斎場や葬儀社を予約しておけば、あらかじめ具体的な金額に向けて費用を積み立てておくことができます。後日遺族が高額な代金を支払わなくて済むため、経済的な面で遺族の負担を軽減できるでしょう。
遺族の負担軽減という点においては、遺族の心労軽減にもつながります。あらかじめある程度のことを決めておくことで、遺族が迅速に葬儀を行なえるようになるからです。遺族は葬儀の手続きを行ないながら、訃報の連絡や弔問客の応対などを行なわなければなりません。生前予約しておけば、葬儀の打ち合わせの必要がほとんどなくなります。
選択肢が確保される、というメリットもあります。斎場や葬儀社を生前予約することで、自身が望む斎場や形式での葬儀を行なってもらうことができます。斎場によっては、死後に遺族が葬儀をしたいと思っても、予約でいっぱいで使えない、ということもあるからです。
未来のことはわからない、ということを忘れないで!
一方、生前に斎場や葬儀社を予約することには、いくつかのデメリットがあります。まず挙げられるのは、コスト増になる可能性がある、ということです。斎場や葬儀社によっては、生前予約の際、葬儀費用とは別に予約費用を支払わなければならないところがあります。この費用は、葬儀後に返金される場合とされない場合があります。しっかり確認しておきましょう。
未来のことはわからない、というのも注意しておくべきポイントです。例えば、家族構成や財力の変化によって、後日斎場や葬儀の内容を変更、あるいはキャンセルしたいと思うかもしれません。しかし、斎場や葬儀社によっては変更やキャンセルができなかったり、期限を設けていたりすることがあります。予約の際にチェックしておくことが大切です。
また、斎場や葬儀社側で後日要件が変更になる場合もあります。葬儀のための料金が予約時とは異なる場合もあることに留意しておくべきです。
その他、生前予約をした場合には、そのことを家族に伝えておくようにしましょう。生前予約していたことを遺族が知らなかった場合、余計なトラブルを遺族が抱え込むことになります。
メリットとデメリットをよく踏まえたうえで検討しよう!
斎場や葬儀社を生前に予約しておくことで、万が一の際における家族の負担を軽減できます。また、自身の意思に沿った葬儀をしてもらうことができるでしょう。ただし、予約内容やその料金、プラン変更の可否などについて、しっかり確認しておくことが大切です。生前予約が元で家族に余計な負担を増やさないようにしましょう。
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